ベータのデッキ

ベンチ入りしているビデオデッキのなかからベータデッキを引っ張り出す。出す時に「お、重い…」と驚く。
そう、この頃のデッキは中を開けてみればわかるのだが、基盤がぎっしり入っている。それが今世紀になって製造したデッキでは、回路が集積化され、中身には空間が多い。そして、そのぶん軽い。
おそるおそるデープを挿入する。しかし反応がない。「やはりだめか」とあきらめかけるが、しばらくして急に作動し始めた。かなり深い眠りに入っていたようだ。動き出せばあとは快調。ソニーがいい製品をつくっていたのは、このベータまでかもしれませんな。そのあとの8mmビデオからはちょっと評価出来ないような、長い迷走に入ったような感じがする。