山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

映像制作ノート2006年

さらに『往復V』の作業を続ける

本日の進展は48秒。 48秒ぶんしかつなぎ足せなかった。まあ、しょうがない。 これまでの『100年後』『往復ll』『遠くへ』では手をつけなかったような8ミリ映像保存素材にまで手を出す。それは例えば、木炭をつくる過程を記録したフィルムであったり、学童ク…

『往復V』のシメの編集にとりかかる

昨日のコンセプトにしたがって、1日がかりで約1分ぶんだけつないだ。導入部はすでに撮影してある(シングル8廃絶のページを表示したパソコン画面など)ので、そこからの流れにしたがえばいい。 使わなかった映像を取り出しヴューワーにかけてみると、『極…

『往復V』のシメをさらにさらに考える

何回も使ったテではあるけれど、ありものの8ミリ映像をつかって構成しようかという気分になってきた。 自分で撮影したのが中学生のときだから、なんと33年ぐらい8ミリをやっているわけだ。1/3世紀ってことになる。途中、何回も気持が切れたことはあったけ…

人が死んだあとは夕焼け

高田馬場駅前の芳林堂のあるビルを出ると、街ぜんたいにオレンジ色のフィルターがかかっている。 天頂まで染まるような雄大な夕焼けだった。見回すと、携帯電話のカメラで撮っているひとがチラホラいる。「私もいま持っているデジカメでこれを撮ってしまった…

『往復V』のシメをさらに考える

『往復』シリーズの最後になる『往復V』をどうシメるか、あーでもない、こーでもないと、脳内で悶々としている。10月にラ・カメラで公開することに決めたので、今月中には決着をつけなくてはならない。 『往復』の終わり方には、3つのパターンがあることは…

野田真一郎『じかげん』の実況・解説をする

来月のはじめに、映画美学校の映写室を使って「美学校映画祭」が開催される。そこに出品される野田真一郎さんの『じかげん』という作品の解説ナレーションをおこなった。 この作品は、2004年の10月から11月にかけて、多摩市の永山公民館で、TAMA映画フォーラ…

ホームムービーの日2006紹介

昨年もレポしたホームムービーの日。今年は8月12日の開催とのこと。 現在、世界6カ国、57会場での開催が決定してるらしい。日本では、以下の6カ所。北から書いていくと、 弘前=会場:元ギャラリーどcafeユパンキ(弘前市銅屋町63-8) 長野県長野市=会場…

いまさら外式現像とは何かと調べる

「で、その外式現像ってのは何ですか」と、一昨日にやってきた知人に問われる。 「フィルムのなかに色素をもってなくて、染めるようにして現像するのが外式だそうだよ」といつものように答えたのだけれど、ふと「そういつも回答してたけど、いますぐにちょい…

コダクローム廃絶について思うこと

昨日はブログの更新をしなかったが、8ミリに関することでドキュメンタリー作品をつくる予定の知人がやってきて、深夜にいたるまで話をしていたのだった。 そのなかで、私は酔っぱらって「シングル8がなくなることよりも、コダクローム40がなくなってしまっ…

エルモGS1200とチノン9500を修理

まずはこないだのラ・カメラ上映で故障したエルモGS1200の修理にとりかかる(添付写真)。 テスターで調べるとランプは通電するので、ランプ切れではなかった。視認したところ、ランプのソケット部が破損しているようだったので、念のために先日、東急ハンズ…

その場の光線状態を読む力

昨日の8ミリ教室では露光計の使い方をやったわけだけれど、キモの部分は2つ。 ひとつは、シングル8がなくなってしまって、スーパー8でしか8ミリができない状況になった場合のこと。カメラテストで露光オートで撮ってみて、それで「問題ないじゃん」と思…

あゝ、またもスタデラ死す

明日はneoneo坐での8ミリお稽古教室4講目。その準備をする。 メインテーマは「露光計の使い方/タイトル・クレジットの撮り方のコツ」。 どこかにも書いたことだが、私は反射式露光計(スポットメーター)しか使っていない。添付写真の右がそう。ミノルタM…

ようやく清瀬でソソる路地を発見

さらに路地を求めてうろつく。 まずは「住宅街を歩いていると、にゅうっとD51蒸気機関車が現われるというのはどうだ」と思った。東村山の運動公園にD51が置いてあるのだけれど、その裏の住宅地からだと、唐突にD51が現われるように見えるかもしれないと思っ…

西東京市あたりで路地探索

西東京市とは田無市と保谷市が合併してできた市のことね。 雨のなかあてどなく車を走らせる。狭い道を低速走行してきょろきょろ探す。たとえば添付写真のような水路敷きがあったりして、路駐して傘をさして歩く。雨の日にこうして傘をさして歩いていると、う…

清瀬の警察官刺殺事件現場付近の路地を探す

事件の現場シリーズにするつもりはないけれど、ついいい路地が見つからないので「清瀬で事件といったら?あれか」と警察官刺殺現場の付近を車で詳細にまわってみた。犯人はまだつかまっていない。事件はもうすぐ時効になってしまう。 http://www.keishicho.m…

『往復V』のシメを考える

今日は朝から夕方まで阿佐ヶ谷美術専門学校で1年生の映像制作のサポート。 ほとんど頼りにされることなく、トラブルも発生しなかったので「学童クラブの指導員をやっていたときに、校庭で遊ぶ子どもたちをじっと見守っていたような感じだな」と思う。そうし…

清瀬の路地を探索

授業は夜なので昼間は次の路地のロケハン。 次は清瀬市の路地にしようと思う。なぜかと言うと、清瀬市にはうまいうどん屋が多いから。 そこでひとつ思いついたのがこの商店街。さびれまくっていていい味だしてます。しかし記憶のなかでは車が通れないくらい…

『一夫多妻男の路地』撮影終了

またもや撮影しに行く。頭のなかで「あと1分撮ればいい」と説明できない計算をした。 またしても花を撮るかどうか。花の前で腕を組んで考える。つい虫除けスプレーをするのを忘れたので、蚊に刺されまくる。 道路に出たところにマルフク看板がある。それを…

『一夫多妻男の路地』撮影さらに

またしても黄色い百合を撮ってしまう。百合のそばにはトカゲがいたので金井勝さんの『王国』を思い出しながらそれも撮る。ちょっと『聖なる劇場』ぽいノリになってきたような気がしたので、コマ撮りをすることにして、水路敷きを撮り進む。遠くのマンション…

『一夫多妻男の路地』撮影開始

なかなか眠れずに悶々としていると、頭のなかであの黄色い百合の花が濃厚な色を空間にふりまきながら揺れている光景が浮かんできた。それも幾度も。 そうだ花だ。あの花が咲いているうちに撮ろうと思う。 晴れではないが降水確率は20%だったので撮影を始める…

『一夫多妻男の路地』でいこう

東大和市を車で走っていて「そういえばこのへんに一夫多妻男が住んでいるんだな」と思ったとたん「そうだっ、『一夫多妻男の路地』でどうだっ」とひらめいたのだった。英語タイトルはA Polygamy Alley。 これまでの『ロートレックの路地』『表面科学の路地』…

ラ・カメラ上映、終了

多数のご来場ありがとうございました。 さて、これで一段落ということで、唐突ですがちょっとの間、ブログの更新を停止します。 次回更新は7月3日を予定してます。

ラ・カメラ上映、5日目

きょうは映画上映で2プログラムと、ペーソスのライブ+ベーソスと上野茂都出演の短編映画上映の計3プロ。 終わっていつものように飲む。お酒の差し入れしていただいた人たち、ありがとうございました。神社のお祭りで寄付をしてくれた人を書いて貼り出すよ…

ラ・カメラ上映、第二週に

第二週に入った。今日は平日なので夜のプログラムだけ。 終わっていつものように、あれやこれや話す。酒を飲みながらなのですべて忘れているかも。 山田さんは映画とはまったく関係ない仕事で働き始めたようだが、さっそくけがをしてしまったそうで、右手に…

夜の路地を歩く作品

今日の早稲田大学の授業で、ちょっと心に残る作品が登場した。 若い男が雑然とした部屋でタバコをふかしている。何本も火をつける。やおら立ち上がって外へ。そのままアパート外の路地をゆらゆら歩いていく。たまに詩のような文言をつぶやいている。夜が深い…

シングル8中止の理由と会の今後の動きかた

昨日の内容をもうちっと詳しく報告しておこう。 まず、非公式ながらフジフィルムと話をした内容の報告がおこなわれた。シングル8廃絶の最大の理由としてフジが説明したのは、フィルムを製造するラインと、現像する設備の老朽化だった。すでに耐久限度がきて…

フィルム文化を存続させる会、設立

ラ・カメラでのCプロ上映を終えて中野に向う。 添付写真のように、集まったのは20人ほど。フジフィルムとの非公式の話し合いのレポや、宣言文の文案についての意見など、あれやこれやの発言があったのだった。とりあえず、これで会はスタートってことでよろ…

ラ・カメラ上映の第二日

朝、GS1200の3号機を車に積んで下北沢に向う。土曜日なので郊外は平日よりも渋滞気味。往復するのに3時間以上かかる。 家に戻って30分ほど床に倒れて休息をとり、こんどは電車でラ・カメラへ。 ぎりぎりで滑り込む。山田さんがあたふたとしていた。自分で…

ラ・カメラ上映の第一日

しょっぱながBプロというのがヘンだけれど、まあいいでしょ。 『銀河鉄道の夜』『ボエオティアの山猫』『冬のスケッチ』という山田さんの旧作3本のプログラム。 映写機が壊れました。ランプのホルダー部の破損だと上映後に判明。でも上映はできた。これって…

シングル8亡き後どうする?

最近記載してないけれど『銀河のどんぶり直し』は粛々と10分1コマ、1日8秒を刻んで進行している。 夜、そのカメラ(ZX550)のそばに立ってぼんやりと「シングル8亡き後どうする?」と自問する。 シングル8の現像料金は値上げになった。サイレント仕上げで…